高畑勲 アカデミー賞 日本人

高畑勲監督が、あの有名なアカデミー会員候補に選ばれました。

 

アカデミー賞会員になるには推薦されることの他にも

映画界での活躍など条件があるのですが、

これまでに数々の名作を生み出してきた高畑勲監督ですので

今更アカデミー賞会員候補選出ってなんだか遅い気もします。

 

しかし、それは単なる偶然ではなく

アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーの体制自体に

問題がありました。

 

 

日本人がアカデミー賞会員になるには 日本人のアカデミー会員

 

 

日本人がアカデミー会員になるには

・映画産業において多大な業績があるとして指名される。

・指名されたアカデミー会員候補者の中からアカデミー会員が投票する。

・もしくは、会員が新たな会員候補の名を

映画の各部門での際立った業績とともに提出する。

 

以上の条件を得ることでアカデミー会員となる要件が満たされます。

 

 

そして、その後アカデミーの正式な会員になるためには、

・理事会(Board of Governors)からの招待を受け、

これを承諾する必要があります。

 

 

これらの条件をクリアした人だけが

映画芸術科学アカデミー(AMPAS)アカデミーの正式な会員

となることができます。

 

 

ちなみに、この条件を潜り抜けてアカデミー会員となった日本人は

黒澤明監督、勅使河原宏監督、

俳優の渡辺謙さん、衣装デザイナーのワダエミさん

がいらっしゃいます。

 

 

こうして見ると、他の俳優さんとは違い、

いかに渡辺謙さんが国際的に活躍されていて、

認められている存在なのかがよくわかります。

(ただのカッコイイおっさんじゃなかったんですね。

ハリウッド映画にもしばしば起用されていますし、

改めて尊敬せざるを得ませんね。英語もペラペラだし) 

 

 

 映画芸術科学アカデミー(AMPAS)会員の実態 白人ばかりの差別主義者ばかり?

 

 

アカデミー賞授賞式といえば、

映画に詳しくない人でもなんとなく

「うわぁ、すごいなあ」

と思わずにはいられない、超有名な賞と思われています。

 

 

しかし、今回アカデミー会員候補に選ばれた高畑勲監督を見て

「もっと早く会員になるべき人物だっただろう??」

と疑問に感じたように、

アカデミー会員の選考には一種の偏りがあるような気がしますよね。

 

 

 

実は、アカデミー会員は

全体の94%を白人が占めており、

平均年齢は62歳を超えているのだそうです。

 

 

つまり、アメリカ初のアニメやハリウッド映画ばかりが

ノミネート、受賞されたり

黒人やアジア人と比べて白人ばかりが会員候補に選ばれるのは

決して公平に採点した結果でもなんでもなく

白人によって作られた白人が優位に立つための賞であり、

白人の好き勝手ですべてを決定しているから

とも言えるんですね。

 

 

「オスカー像は伝統では金だけど、今年は白にした方がいいね」

と皮肉を言われるのは、はっきり言って当然の話だったんですね。

 

 

しかし、世界の誰が見ても

「これはすごすぎる!!放っておくことはできない」

と思わざるを得ないような素晴らしい作品については、

ノミネートしないと余りにも変だと思われて

批判が増えるのを防ぐためか、

たまにはアカデミー賞を受賞させてくれています。

 

 

ちなみに、高畑勲監督の最新作、「かぐや姫の物語」

長編アニメ映画部門にて、宮崎駿監督以外でははじめての

ノミネート作品に選ばれました。

 

 

日本人である私も「かぐや姫の物語」

筆を使った水彩画のような絵が活き活きと動くアニメーションを見て

「これはすげえええええエェェェェ――!!

なんなんだこのあり得ない日本風芸術作品は!?」

と驚きまくりました。

 

 

そんな作品が海外に発信されたら驚きも10倍のはずです。

予想通り、見事にアカデミー賞にノミネートされた「かぐや姫の物語」。

 

高畑勲さんの他にも海外を唸らせる作品を

多数輩出させる人はたくさんいますし、

日本のアニメ業界は素晴らしいなあと感じざるを得ませんね。

 

「生きる手応えがあれば」

「生きるために生まれてきた」

芸術だけではなく、ストーリーも考えされられる

メッセージ性があり見ごたえがありました。

 

 こちらはブルーレイ盤「かぐや姫の物語」。

Blu-ray版の方が映像も音も非常にきれいです。

 独特の世界観に引き込まれまくりますので

視聴するならブルーレイ版が超オススメですよ!

(虜になった私が言うのだから間違いはない!はず!)