山口組 組長 写真 画像

山口組で内部分裂が発生、傘下の山建組を筆頭に

数十団体が山口組本部と波紋・絶縁状態になりました。

 

(上の画像の真ん中のサングラスの人が

現在の山口組トップ、6代目組長・篠田建市(別名:司忍)です。

顔写真を見ただけでその筋の人だと一目で分かる外見です。

見た目からしてめっちゃ怖いっすね・・・)

 

しかし、なぜ日本最大、いや世界最大の指定暴力団の山口組が

今になって分裂騒動が起きたのでしょうか。

 

 

山口組分裂の原因その1 厳しい資金集めと管理統制が理由

 

 

実は、山口組直系の各団体から募る不満は

今に始まったことではありませんでした。

 

 

6代目組長、篠田建市(通称:司忍)は2005年に

指定暴力団、山口組の組長に就任しましたが、

銃刀法違反で刑務所行きが決まっていたため

自身の部下であった、高山清司若頭に組の管理を任せます。

 

 

この高山氏という人物は、元々武闘派の戦闘好きで

厳しい管理統制で有名な人物であり、

2011年2月に司忍組長が出所するまでの間、

「直参」呼ばれている山口組直系の組長は厳しく管理統制されていました。

 

 

 

その厳しい内容とは、

休みの日はほとんど神戸にある山口組本部に来るように

強制されており(俗に言う「参勤交代」制度)、

上納金は月80~100万円前後まで上昇され、

歯ブラシや水、石鹸といった日用品雑貨を高額な金額で

購入させることを義務付けるというものでした。

 

 

 

昔のヤクザ全盛期だった頃であれば

これくらいの出費は問題なかったのかもしれません。

 

 

しかし、現在は暴対法が施行され、

年を重ねるごとに法律も厳しくなってきたため

以前のような表だってヤクザの看板を出して商売(シノギ)を

することは警察組織によって取り締まりの対象になってしまいました。

 

 

稼ぎは少なくなっているのに、

それに反比例するかのごとく上納金などの制度は

厳しくなっていく一方だった山口組直系の組長たち。

 

 

山口組直系の幹部達からすれば、

確かに不満が出ても仕方がありませんね。

 

 

山口組離脱の原因その2 名古屋支配の強化に地元ヤクザが反発

 

 

これまで山口組の組長や幹部は

直系の暴力団(主に山健組)から輩出されていることが多く、

ピラミッド型の縦社会で古くからの間柄を大切にする組織でした。

 

 

しかし、6代目組長の篠田建市(司忍)は

名古屋が本拠地の弘道会出身のヤクザです。

 

 

もちろん、司忍が不在中に実質のトップで、

高山時代を作った高山清司若頭も弘道会に所属しています。

 

 

世界最大の勢力になり、これまで築き上げてきた山口組の資産を

よそから来た人間に勝手に好きなように使われている状態でしたので

これまで山口組のために一丸となって協力してきた

山健組を筆頭にした地元のヤクザ達は我慢の限界だったのでしょう。

 

 

 

また、それだけではなく

山口組の本部を神戸から名古屋に移す計画まで出す始末です。

 

 

山口組といえば神戸という地が思い浮かぶほど

歴史の残る特別な地だった地元から、勝手に本拠地を移動させるなど

やはり山口組の直系団体からすれば考えられません。

 

 

その後の組長も、弘道会出身者で埋め尽くそうと考えていた司忍

ここにきて多くの団体の怒りを買ってしまったのでしょう。

 

 

絶縁・破門になった暴力団組織は今後どうなるか 新団体の名前・名称

 

 

山口組と絶縁状態になった

山健組、宅見組、正木組、池田組、侠友会の5団体と、

破門にされた

黒誠会、真鍋組、西脇組、松下組、毛利組、奥浦組、雄成会、大志会

神戸市にある山健組の本部にて

盃を交わし、新たな団体を結成する動きを見せています。

 

 

その新団体の名前ですが、

同じく「山口組」を名乗るか、「神戸山口組」という名称にするという

話になっています。

 

暴対法が厳しくなったとはいえ、

推定年収8兆円と言われる山口組は世界最大のマフィアとして

海外からも有名な組織です。

 

ここにきてまさかの分裂ですが、

関西在住の私にとってはできるだけ抗争なんかも

穏便にしていただきたいところです。

 

 今でこそヤクザの果たす役目は少なくなってきたのかもしれませんが、

戦後は朝鮮半島から不法入国した無法者達を弾圧するために

必要不可欠な組織・団体でもありました。

 

山口組3代目組長・田岡一雄氏

上の画像の本では少々美化され過ぎている点もありますが、

神戸をはじめ、日本を守るために多大な活躍をしたことも事実です。

 

(戦後当初は、国民も政府もGHQのマッカーサーでさえも

大陸からなだれこんできた朝鮮半島からの無法者「三国人」

の対処に困り果てていました。

 

そう考えると、マフィアと政府のかかわりは

ある程度仕方なさそうにも感じますし・・・うーん難しいです。

まあでも、それは昔のことで、徐々に暴力団やそれに関する組織は

なくなっていった方が良いに越したことはないんでしょうけどね。)