現代の教授は頭が良すぎるためのなのか、変態じみた事件を起こすことが
度々あるように思います。
そのため、私は6月14日に贈収賄で逮捕された京都大学病院の元准教授も
その類なのかなあと思い込んでいましたが、
どうやら変態関係ではなくて、まだ真面目なワイロ事件だったようです。
准教授の逮捕の原因となった取引
京都府の警察が調査を続けた結果、
「西村器械」という業者がある品物を賄賂として提供させる代わりに
京都大学病院の元准教授「丸井晃」が「西村器械」から
医療機器を購入することを決定していたことが分かりました。
(京大准教授、丸井晃さんの画像。なんか見た感じは普通のおっちゃんですねえ。)
なんでも、今回購入した医療機器は
血管再生医療の研究プロジェクトで使用するものだったらしいです。
そんな大切なプロジェクトに使う器械なので
値段も相当な金額になるはず。
そう考えると、渡された賄賂も相当な金額になったのではないか
と私は考えました。
しかし、その予想ははずれ、意外なモノがワイロの対象になっていたのです。
キャリーケースも賄賂になる? そもそも賄賂とは一体なんなのか
京都大学病院臨床研究総合センターの准教授「丸井晃」さんの
収賄の対象になったブツ。
その正体はなんとキャリーケース等のブランド品でした。
品数は3点で総額およそ30万円程度になります。
賄賂になったのがキャリーケースだと聞いたとき、賄賂に詳しくない私は
「え・・・こんなちょっとしたものでも賄賂になるのか」
と思いました。
そもそも賄賂とは、「政府の機関などの公権力を執行する人に
権力執行の裁量を都合の良いように決定してもらうために
渡す金品、サービス」のことを言います。
ですので、今回の京大准教授が受け取ったブランド品も
賄賂になるかどうかと言われれば、それはワイロになるのでしょう。
しかし、賄賂といえば警察との癒着企業関連で渡されるような数百万円、
または政治家や大企業との間で取引される
何千万円、何億円といった金額が普通だと考えていたので
こんなキャリーケースひとつでも(実際は3つですが)ワイロで逮捕されるのかと
少し驚いてしまったのです。
実際に数千万、数億円規模のワイロなんて行われているでしょうし、
それでなくても警察や司法機関で数百万程度のワイロなんて
ごく普通に行われているはずです。
今回の収賄容疑で逮捕された
京大の元准教授、丸井晃や「西村器械」の西村幸造も
法律、道徳に違反する行為にはなるので捕まるのも当然といえば当然なのでしょう。
ですが、そんなチッポケな「付き合い」程度の取引に目を光らせる余裕があるなら
警察内部の汚職対策にもっと力を入れてほしいなあと感じてしまいました。